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監督論2~あなたはどんな監督がいい監督?~

「現在の・将来のトリニータを取り巻く環境に何が必要か」を大テーマに、前回に引き続き今回も「テーマ①監督論2」を展開していきたいと思います。

前回の監督論1ではシャムスカ現監督のことについてふれました。今回はタイトルにあるように~あなたはどんな監督がいい監督だと思いますか?~に自問自答するように私の監督論を書いていきたいと思います。

いい監督という定義はとても難しいものです。なぜなら、個人のサッカー観によっても様々ですし「誰から見ていい監督か?」という視点によっても様々だからです。

例えば、選手から観ていい監督とはどんな監督でしょう?自分を成長させてくれる監督。とにかく試合に使ってくれる監督。などあるでしょうが、試合に出てなんぼのプロ選手ならばやはり試合に使ってくれる監督でしょうか。

フロントから観てはどうでしょうか?とにかく勝たせる監督。選手を育てる監督。フロントの考えを受け入れ妥協してくれる監督などでしょうか。

サポーターから観ては?勝たせる監督。エキサイティングなサッカーを展開する監督などでしょうか。

現在の私が考えるいい監督の定義は「トレーニングによって選手を鍛え、個のレベルの向上をさせるとともに、多くの人に喜んでもらえるような面白いサッカーを選手たち自身が展開することをサポートする監督」といったところになります。

また定義にはありませんが、根底には「勝負に執拗に執着しない」という考えがあります。「勝負に執着しない」というと、プロが勝たなくていいのかとか、J2に落ちたらどうするんだといった声が聞こえてきそうですが、あくまでも個人的な意見だと思ってください。ただこのことは、「現在の・将来のトリニータを取り巻く環境に何が必要か」という大テーマを考えていく上での核となってくる価値観なので覚えておいて下さい。踏み込んだことは、次回の「テーマ②勝負の価値観」で綴っていきたいと思います。

さて、監督論に戻りますが、やはり監督の仕事は「トレーニングがすべて」だと思います。
トレーニングで鍛えているかどうかが実際のピッチで現れます。後半に足が止まるには、足が止まるようなトレーニングしかしていないということ。面白いサッカーができないということは面白いトレーニングをしていないということ。試合の途中で選手がベンチの判断を待つような状況が起こるということは、トレーニングで選手に自ら考え判断する力を植え付けていないということです。

「トレーニングはゲームの鏡」。トレーニングを観れば、おのずと試合がみえてきます。

2006シーズンの春、ホームでの対ジェフ千葉戦の前日、仕事を休んで大分市営陸上競技場にジェフのトレーニングを観に行きました。当時のジェフの監督は皆さんご存知のオシムさんです。オシムのトレーニングはすごい!と聞いていたのでぜひとも一度、観に行きたいと思っていました。しかも大分で観ることのできるチャンスだと思って足を運びました。

選手が次々とピッチに出てきた最後にオシムさんが出てきました。「でかい!」迫力がありました。
選手を集めた後、通訳を通じたオシムさんの話に耳を傾けると「今日の練習がそのまま明日の試合に出るぞ」といった内容の一言だけでした。
簡単なWーUPの後、真ん中にいるコーチにボールが入れば1点といったセンターサークルを使ったポゼッションが行われました。
次に、ポゼッションをしながらライン突破のトレーニング。周りを選手が走りながらサポートするといった
ものでしたが、初めての練習だったため、選手も戸惑っていました。通訳も訳がわからないようで、オシムさんは途中で怒り出し、通訳はグラウンドの端に一人ポツリと追いやられたようでした。
それでも選手は訳がわからないままハードに動いていました。
その後、GKを入れての8対8のゲームが行われました。攻守の切り替えが素早くボールを持った側は必ずといっていいほどシュートまで行っていました。
オシムさんの終わりの合図があり、ゲームが終わると倒れ込んでいる選手も何人もいました。

初めての練習あり。倒れ込む選手あり。しかも試合前。想定する相手などなし。

正味一時間のトレーニングでしたが、私は衝撃を受けました。
「鍛える」とはこういうことなのか・・・
翌日の試合はオシムさんの言った通り、3-0でジェフの快勝でトリニータはなすすべもありませんでした。

その後、オシムさんは日本代表監督になりました。
志半ばで、病に倒れ辞任し日本を去りましたが、オシムさんが日本に残した功績は計り知れないものがあった思います。叶うことなら、オシムジャパンのワールドカップでの闘いを観てみたかったなあというのが偽らざる心境です。

ということで、私の考えるいい監督像の一番手はオシム監督です。シャムスカ監督の三年契約満了の後には、オシムさんにオファーをと原強化部長にもお願いしたぐらいです。とにかく当たり前でしょうが、トレーニングで鍛える監督観るべき価値のあるトレーニングをし、観るべき価値のあるゲームを展開しようとする監督がいいです。











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連敗続く中で・・・

しばらくブログを更新しなかった間に、トリニータは連敗を続けている。
(第10節対大宮戦に0-3で敗れ、7連敗中)
開幕前のチーム関係者にとって、またサポーターの皆さんにとっても想定外の出来事であったと思われる。

パンパシフィック選手権出場の影響、退場者続出の影響、けが人の影響など様々な要因が重なっているのであろう。選手や監督、フロントの方々の精神的・肉体的な疲労が予想される。

こんな中で現在の・将来のトリニータを取り巻く環境に何が必要なのかということについて少し考えてみた。思いつくままに綴ったので、失礼な面や常識から外れた考え方があることをあらかじめお断りしておきたい。以下、「①監督論②勝負の価値観③スポンサー企業の理念④トリニータの将来像」をテーマに何回かに分けて雑感を述べていきたいと思う。また、記事に対してのご意見などもいただけるとありがたいです。

「①監督論1」~あなたはどんな監督がいい監督だと思いますか?~

チームが低迷していくと、必ずと言っていいほど監督交代論が挙がってくる。これは、サッカーの世界では当たり前のことであるし、当の監督はそのような批判に晒される覚悟を持って仕事を引き受けている。

トリニータの歴代監督の中で現監督のシャムスカ監督ほど、サポーターやマスコミに愛されている人気監督はいなかったであろう。就任直後の年にはチームのJ2降格の危機を救い、「シャムスカマジック」と呼ばれ、昨季はナビスコカップ優勝とチーム最高のリーグ戦4位という結果をもたらした希代のモティベーター。端正な顔立ちにさわやかな笑顔、どんな人も大切にする紳士な振る舞いは大分の顔といってもいい。

そんなシャムスカのファミリーであるチームが窮地に陥っているのを見るに、心を痛めている人も多いことであろう。もちろん私もその仲間の一人だ。しかし、ここはあえて冷静に監督論について書いていきたいと思う。

シャムスカ監督の特徴を挙げるとすれば、二つ。一つは人心掌握力に優れているという点。彼は選手の心を把握し、どうすれば選手が気持ちよくプレーできるかをよく知っている。だから、選手からの信頼も厚いのだろう。日常のコミュニケーションを大切にし、「監督は私の気持ちをわかってくれる・・・」という信頼関係のもとで選手は安心してプレーする。

二つめは、徹底した相手チームの分析。弟のマルセロとともにビデオで相手チームを分析し、シンプルに選手に伝える。試合中の現象から「監督の言った通りだ・・・」という思いが選手の中から出てくれば、それは自信となり、選手は勇気を持ってプレーする。

戦術については、シンプル。中盤のボランチから最終ラインにかけてブロックを形成し、有効な縦パスを入れさせない。または、わざと入れさせて狙う。奪ってから、シンプルにゴールを狙う。ボール支配率は相手の方が高いが、なぜか大分に負けてしまう。それが、昨季は「はまっていた」といっていいだろう。

「サッカーの生命線はボランチ」である。昨季のエジミウソンとホベルトのダブルボランチはJリーグ屈指といってよかった。(個人的には、その前にいたトゥーリオがよかった、短い間ではあったがオランダからきたビチュヘも素晴らしかった)
だから、ホベルトの離脱やエジの退場はチームにとってかなり痛い。現状で補強するなら、屈強な外国人ボランチ一人。そして予算的にも厳しいだろうが外国人ストライカーだと思う。開幕戦こそ、フィットしていた思われたウェズレイはきびしい気がする。
シャムスカ監督やフロントもそこら辺りで頭を痛めているのではないかと思われる。

選手はもちろんやる気はある。相手チームのこともわかっている。でも、何かがうまくいかない。
そんな状況の中、シャムスカ監督の真価が問われようとしている。


今回はここまでとして、次回「監督論2」として続けたいと思います。
ご意見待っています!
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